東京港臨海道路II期事業

21世紀を拓く、夢の架け橋

○概要

 東京港臨海道路事業は、城南島から中央防波堤外側埋立地を経て若洲までの約8kmの臨港道路を整備する事業です。
 I期事業は、城南島と中央防波堤外側埋立地を結ぶ海底トンネルで2002年に開通しています。
 現在のII期事業は、橋梁により中央防波堤外側埋立地から若洲までの約4.6kmの区間を国土交通省の直轄事業として実施しています。 このうち、東京都では陸上部のメイン橋梁に接続するアプローチ部分を受託事業として施工しています。
 東京港建設事務所では、受託した施工箇所の設計及び工事を担当しています。

2期事業完成イメージ
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(衛星画像提供(c)Digital Globe社)

○ 東京港がより便利に−東京港臨海道路II期事業とは−

 東京港臨海道路II期事業は、中央防波堤外側埋立地から若洲までの約4.6キロメートルの臨港道路を整備する事業です。このうち東京港第三航路のある1.6キロメートルは、橋梁(東京港臨海大橋(仮称))で横断します。この事業の完成により城南島と若洲とが8.0キロメートルで結ばれます。

臨海道路全体図
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道路の諸元
区間 中央防波堤外側埋立地〜若洲
道路延長 4.6キロメートル
事業期間 2002年度〜2010年度
事業費 1,410億円(2005年5月現在)
計画交通量 35,400台/日(2001年9月推計)
車線数 往復6車線(橋梁部:往復4車線)
設計速度 60キロメートル/時(橋梁部:50キロメートル/時)
道路区分 第4種1級(道路構造令)
橋の諸元
上部構造主橋梁部 連続トラスボックス複合構造
陸上・海上アプローチ橋梁 連続鋼床版箱桁構造
下部構造橋脚 RC構造
基礎 鋼管矢板井筒構造
桁下高 A.P. +54.6メートル
構造高 A.P. +87.8メートル
 東京港臨海道路II期事業は全長4,619メートルです。このうち2,933メートルが橋梁(東京港臨海大橋(仮称))です。

○ 物流の効率化のために−東京港臨海道路II期事業の効果−


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 東京港のコンテナターミナルでは、1日当たり約1万個(TEU)のコンテナが取り扱われています。これらを運搬するため、大量のトレーラーが必要となります。
臨海部の物流が円滑になります。
湾岸道路の混雑が緩和されます。
短縮時間
 東京港臨海道路を利用すると、中央防波堤外側埋立地と新木場の所要時間が4割短縮できます。これにより臨海部の物流が円滑となり、また、湾岸道路の混雑が緩和されます。その経済効果は、年間300億円程度となります。



  ○現在、建設事務所では、平成22年度末に向け、下記の工事を行っています
      
施工区間
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(1)南北水路橋の橋台及び橋脚が完成し、場上部橋梁(鋼けた)の製作をしております。
(2)土工部では、施工箇所が廃棄物での軟弱地盤であるため、事前に載荷するプレロード工法により圧密沈下をさせています。
③④アプローチ橋りょうでは、平成19年度末に橋台及び橋脚の完成を目指し三重管杭基礎の工事を進めています。

また、橋梁下の航路を航行する船舶の安全のため、信号所の新設工事を行っています。   
信号所新設工事はこちら


杭基礎工事を行っているところ                   
杭基礎工事


杭基礎の完成
杭基礎の完成


※本工事区域は中央防波堤外側埋立地の廃棄物地盤であるため三重管基礎により施工しています。 三重管基礎は、下記のとおり、本杭の周りを外周管で三重にすることにより廃棄物層の浸出水が拡散するのを防止します。


三重管杭基礎について
 施工手順
   ステップ1 ケーシングを廃棄物層に立込み、ケーシング内の廃棄物を撤去する。
   ステップ2 ケーシング内に外周管を立込み、ケーシングと外周管の間に流動化処理土を注入後、ケーシングを引き抜く。
   ステップ3 杭を打設し、杭と外周管の間にセメントミルクを注入する。


3重管杭基礎の施工

3重管杭基礎の構造
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このページに関するお問合せは以下まで

東京港建設事務所庶務課庶務係

電話番号:03-3471-0441