東京港港湾計画の一部変更を行いました

平成21年10月14 日更新

東京港のようす 東京港港湾計画(一部変更)は、船舶の大型化への対応及び臨海部の交通ネットワークの充実強化を図るため、第81回東京都港湾審議会(平成21年5月)交通政策審議会第35回港湾分科会(国土交通省、平成21年7月)を経て、平成21年8月に公示しました。

一部変更の背景

「東京港の今後の港湾経営戦略」答申【抜粋】 東京港第7次改訂港湾計画(平成18年3月公示)以降の東京港を取り巻く状況に大きな変化が生じました。
①世界の主要船社が、輸送効率の向上の観点から積載量8000個を超える大型コンテナ船が急速に発注されたこと、
②中国をはじめとするアジアの急速な経済発展に伴い、アジア諸港の貨物の取扱いが急増したことなどです。
 このような状況ではアジアと欧州、アジアと北米を結ぶ国際基幹航路の東京港への寄港数の減少などが危惧され、早急な対応が必要となりました。また、あわせて臨海部の交通ネットワークとして、第二航路海底トンネルへの交通集中を避けるため、南北道路軸を強化する必要が生じました。
 東京都ではこれらの課題等に対応するため「東京港の今後の港湾経営戦略」について、第78回東京都港湾審議会(平成19年12月)に諮問し、第79回東京都港湾審議会(平成20年7月)において答申されました。
・答申内容の全文はこちらに掲載しています。
https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/shingikai/konngonokouwankeiei.html

一部変更の主な内容

  「東京港の今後の港湾経営戦略」の答申を受け、港湾計画を一部変更した主な施設は次のとおりです。

★答申のポイント①「既存ふ頭を含めたコンテナふ頭等の充実・強化」への対応

コンテナ船の大型化(最大船型)<コンテナ船の大型化>
 世界の主要船社は、大型コンテナ船の建造を積極的に進めています。

○港湾計画一部変更において対応するコンテナ船の大型化(最大船型)は、左図の通りです。
○対応する岸壁は、左下図中の③中央防波堤外側コンテナふ頭、④新海面処分場コンテナふ頭です。 

一部変更した主な港湾施設<コンテナふ頭の充実・強化>
 大型コンテナ船に対応するため、関係する施設の計画水深を深くしました。

(1)既存コンテナふ頭の岸壁水深の変更
 ●水深15mを水深15~16mに変更
  【変更対象ふ頭】
  ・大井コンテナふ頭 7バース
  ・青海コンテナふ頭 2バース
(2)計画中のコンテナふ頭の岸壁水深の変更
 ●水深15~16mを水深16~16.5mに変更
  【変更対象ふ頭】
  ・中央防波堤外側コンテナふ頭 1バース
  ・新海面処分場コンテナふ頭  1バース
(3)コンテナふ頭の増深に伴い、第一航路及び航路・泊地の計画水深もあわせて変更しています。 

★答申のポイント②「臨海部全体の交通ネットワークの充実・強化」への対応

一部変更した臨港交通施設の写真1一部変更した臨港交通施設の写真2
<交通ネットワークの充実・強化>
 中央防波堤地区でのふ頭開発に伴う、交通量の増加にあわせて、第二航路海底トンネルへの交通集中を避けるため、臨港道路南北線(4車線)を計画しました。
 変更計画資料、変更計画図等はこちらに掲載していますので、詳しくはこちらをご覧ください。
 https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/shingikai/81haifushiryou.html

港湾計画とは(参考)

夕暮れ、大井コンテナふ頭に入港する大型コンテナ船  「港湾計画」は、港湾管理者が港湾法に基づいて定める法定計画で、水域と陸域からなる港湾空間について、開発、利用及び保全の姿を概ね10~15年の長期的な視点から描いた計画です。計画では、「港湾の能力」、「ふ頭計画」、「土地造成・土地利用計画」等について策定します。
 港湾計画を大幅に変更するものを「改訂」、改訂の内容を部分的に変更するものを「一部変更」、そのうち軽易なものを「軽易な変更」としています。
 東京港においては、平成17年度に、目標年次を平成20年代後半とする「東京港第7次改訂港湾計画」を策定しました。

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