○東京港の浚渫事業
今日の東京港は、世界の基幹航路のコンテナ船が多数寄港する国際貿易港として、また、国内海上輸送の拠点港湾として、首都圏 4,000万人の生活や産業活動を支える重要な役割を担っています。 しかし、隅田川や荒川などの河口に位置する東京港は、大量の土砂が流入し常時堆積しています。 東京都港湾局では堆積した土砂を取り除き、船舶航行の安全を確保するために必要不可欠な「浚渫事業」を実施しています。 平成23年10月以降、ドラグサクション式しゅんせつ船「海竜」と測量調査船「たんかい」により、安全かつ効率的作業を重視した、新たな「東京港の浚渫事業」を進めています。 |
[主な流入河川] [しゅんせつ計画図]
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しゅんせつの手順 |
1.測 量 測量調査船「たんかい」によって水底地形の測量を行います。 「たんかい」は、マルチビーム測深機を搭載し、海底状況を立体画像に変換できます。 この立体画像や測量データを基に、しゅんせつ区域やしゅんせつ土量などを求めて維持しゅんせつ工事の実施計画を策定します。 |
測量調査船「たんかい」 測量イメージ図 |
2.しゅんせつ ドラグサクション式しゅんせつ船「海竜」によって行っています。 この船は、自航船で航行しながら海底の堆積土砂をドラグアーム・ドラグヘッドから掃除機で吸い込むように作業を行います。 また、本船には泥倉(ホッパ)があり、吸い込んだ土砂をホッパに入れ、汚濁防止枠付土砂送泥船「てんゆう」まで運搬し、船底を開いて処理します。 処理された土砂は「てんゆう」により新海面処分場埋立地へ送泥され埋立用材として再利用されます。 |
海竜全景 ドラグアーム下降(作業開始) |
汚濁防止枠付土砂送泥船「てんゆう」への入船「てんゆう」内で船底を開いて土砂処分 (右側が新海面処分場埋立地) |