高潮特別警戒水位について
東京都は、水防法に基づき、東京湾沿岸(東京都区間)を、高潮により相当な損害が生じるおそれのある海岸(水位周知海岸)として指定し、高潮による氾濫が発生する危険性を都民の皆様にお知らせする基準となる「高潮特別警戒水位」を令和2年度東京都水防計画に定め、運用を開始しております。
1 高潮特別警戒水位とは
想定し得る最大級の台風がもたらす高潮により、海岸や河川から氾濫が発生する危険性を、都民の皆様にお知らせするための基準となる水位です。
2 東京都における高潮特別警戒水位の設定
・高潮浸水想定区域図(H30年3月公表)策定時における高潮シミュレーションをもとに、情報伝達や住民の避難に必要な時間(リードタイム)を考慮して設定しました。
・湾奥に位置し水位を適切に監視できることから、東京都が管理する辰巳水門(江東区)を基準水位観測所としました。
・設定した高潮特別警戒水位は、以下のとおりです。
千代田区・中央区・港区・品川区・大田区・目黒区 | A.P.+3.6m |
墨田区・江東区・江戸川区 | A.P.+3.9m |
北区・板橋区・足立区・葛飾区・荒川区・文京区・台東区・新宿区 | A.P.+4.3m |
高潮特別警戒水位 |
3 高潮氾濫発生情報の運用
・辰巳水門の水位が高潮特別警戒水位に達した段階で、域内の垂直避難等を促すための高潮氾濫発生情報(緊急安全確保等の目安となる警戒レベル5相当情報)を発表し、関係区に通知するとともに、報道機関等の協力を得て、住民の皆様にお知らせします。
・浸水が想定される区域にいる方は、区からの避難情報に留意し、近隣の建物の上層階へ移動する等、安全な場所に避難してください。
高潮氾濫発生情報イメージ |
4 説明資料
説明資料についてはこちらをご覧ください。
・東京湾沿岸(東京都区間)における高潮特別警戒水位の設定について
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