防潮堤・護岸の紹介

東京には臨海部の外側をぐるっと囲んでいる防潮堤があります。これは、高潮から陸上部をまもるために作られたもので、外郭防潮堤と呼び、延長が約32kmあります。

また、その内側にある侵食や地震から背後地をまもるために作られたものを内部護岸と呼びます。

■外郭防潮堤

コンクリート等で現地盤を嵩上げし、高潮及び異常潮位による浸水等の被害を防止する施設です。平均干潮面から高さ4.6〜8.0mで整備しています。
整備に際しては、耐震性を考慮するとともにできる限り周辺環境や地域住民の利用に配慮しています。主な構造形式は、次の通りです。


<緩傾斜式防潮堤>

土を緩い勾配で盛り、表面をコンクリートで被覆します。階段、スロープ等を設け、水面近くまで近づくことができるようにして親水性を高めています。

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海老取運河の写真
【海老取運河】

<棚式防潮堤>

海側に鋼矢板を打設し、上部にコンクリート壁を設けます。基礎として鋼管杭を打設します。

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浜離宮防潮堤の写真
【浜離宮防潮堤】

<自立矢板式防潮堤>

鋼矢板を打設し、上部にコンクリート壁を設けます。陸上部では胸壁と呼ばれている構造形式です。

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芝浦陸上防潮堤の写真
【芝浦陸上防潮堤】

■内部護岸

地震時の護岸倒壊による背後地の浸水を防止するとともに、高潮時に水門や陸こうを閉鎖した後の降雨・下水等の流入による内水面の上昇から背後地を防護する施設です。平均干潮面から高さ3.0mで整備しています。
整備に際しては、護岸上部を遊歩道として整備し、親水性を高めています。
主な構造形式は、次の通りです。


<自立矢板式護岸>

鋼管矢板を打設、海側を地盤改良し、上部をコンクリートで被覆します。

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天王洲運河の写真
【天王洲運河】

<棚式護岸>

海側に鋼矢板を打設し、上部をコンクリートで被覆します。基礎として鋼管杭を打設します。

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高浜運河の写真
【高浜運河】

このページに関するお問合せは以下まで

東京港建設事務所高潮対策センター防災担当

電話番号:03-3521-3013