東京港におけるオフピーク搬出入の推進

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 物流の2024年問題を契機に、東京港のゲート前混雑解消を加速するため、東京港と荷主・物流事業者の双方の課題解決に資する取組として、午前中などコンテナターミナルが比較的空いている時間帯の搬出入を推進しています。

取組の背景

 背後に大消費地を抱える東京港は、首都圏の生活と産業を支える大きな役割を担っています。
 東京港と日本全国の間のコンテナ貨物輸送の多くはトラックによってなされています。2024 年5月に改正された物流効率化法では、すべての荷主・物流事業者に対して、荷待ち時間短縮など物流効率化のために取り組むべき措置について努力義務が課されるようになりました。トラックの輸送力不足に対応するため、物流事業者のみならず荷主にも、物流効率化に資する取り組みの推進が求められています。
 東京港のコンテナターミナルへのトラックの来場は、慣習化された配送サイクル等により午後や夕方に集中する傾向にあるため、混雑時の午後や夕方に来場したトラックは、ゲート前の待ち列に並び、待機時間が長時間に及ぶことがあります。
 東京都では、この課題解決のため、午前中などコンテナターミナルが比較的空いている時間帯に搬出入を行う「オフピーク搬出入」を推進しています。

混雑時における1日あたりコンテナゲート前待機時間 グラフ

令和6年度の取組(オフピーク搬出入モデル事業の構築)

 上記の背景を踏まえ、東京都は、東京港と荷主・物流事業者の双方の課題解決に資する取組として、オフピーク搬出入を行う荷主企業の取組を募集し、下記のプロジェクトを「東京港オフピーク搬出入モデル事業」として選定。荷主・物流事業者10社が連携し、「東京港デポ」と「荷主デポ」を活用して東京港のコンテナターミナルの搬出入を午前中に実施するとともに、事業者間で連携し、夜間等にデポ間でコンテナ貨物の往復輸送を実施するなど、輸送効率化に取り組みました。その結果、ゲート前の待ち時間の短縮やドライバーの運転時間の削減などの効果を確認しました。

■プロジェクト名 
 「複数企業連携による東京港オフピーク輸送プロジェクト」

■実施期間
 2024年11月18日~29日(10日間)

■実施本数
 112本

■参加企業(10社1グループ)
 荷主企業 株式会社クボタ(代表)、本田技研工業株式会社、コマツ
      三桜工業株式会社、白石カルシウム株式会社、株式会社鶴見製作所
 物流企業 吉田運送株式会社、みなと運送株式会社
      鈴与株式会社、株式会社日新

■効果
 ゲート前待機時間の削減、輸送効率の向上、ドライバーの総運転時間の短縮 等

■実施結果等
 東京港オフピーク搬出入モデル事業 令和6年度実施結果等(PDF:1.9MB)

令和7年度の取組(オフピーク搬出入モデル事業の規模拡大)

 東京港におけるオフピーク搬出入を一層推進していくため、令和6年度に実施した「東京港デポ」と「荷主デポ」の活用により輸送効率化を図る輸送モデルに取り組む事業者を募集し、モデル事業の輸送本数などの規模拡大に向けた取組を実施しました。その結果、415本のコンテナが午前中に搬出入されたことに加え、各参画企業において新たな物流効率化の取組も実施されました。

■実施期間
 2025年11月4日(火)~12月12日(金)

■実施本数
 427本(内、午前搬出入415本)

■参加企業(15社1グループ)
 荷主企業  株式会社クボタ(代表)、本田技研工業株式会社、コマツ
      三桜工業株式会社、白石工業株式会社、株式会社鶴見製作所
      パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社
      サントリーロジスティクス株式会社
      パラマウントベッド株式会社、キヤノン株式会社
 物流企業  吉田運送株式会社、みなと運送株式会社
      鈴与株式会社、株式会社日新、青伸産業運輸株式会社

■実施結果
 東京港オフピーク搬出入モデル事業 令和7年度実施結果(PDF:863KB)

令和8年度の取組(オフピークシャトル輸送事業の実証)

 これまでの取組を踏まえ、オフピーク時間帯におけるコンテナ搬出入の更なる拡大に向けて、「東京港オフピークシャトル輸送事業」を進めます。
 本事業は、港内シャトル輸送の依頼者(陸運事業者)からの依頼に基づき、港内専門のシャトル事業者が、オフピーク時間帯を中心にコンテナターミナルと東京港デポ間の輸送を集中的に実施するものです。これにより、シャトル輸送の依頼者は、自らコンテナターミナルのゲート前に並ぶことなく、コンテナの搬出入を行うことが可能となります。

 令和8年度は「オフピークシャトル輸送実証事業」として、コンテナターミナルとデポ間の輸送を担う港内シャトル事業者がコンテナ搬出入を行うとともに、希望する事業者には共同シャーシを提供する仕組みを検証します。

図表 「東京港オフピークシャトル輸送実証事業」のイメージ


■実施期間
 令和8年11月9日(月曜日)から令和9年1月8日(金曜日)までのうち、
 土日祝及び年末の繁忙期等を除く6週間

■実証事業参画者
(1)港内シャトル輸送の依頼者 4グループ(23社)(令和8年7月募集)


(2)港内シャトル事業者
 ①輸送手配及びデポ利用の調整等
  東京港港湾運送事業協同組合
 ②コンテナターミナル~東京港デポ間の輸送実施
  井住運送株式会社
  宇徳ロジスティクス株式会社
  株式会社サンキュウ・トランスポート・東京
  日本コンテナ輸送株式会社

参考資料

「令和6年度 東京港オフピーク搬出入モデル事業」の募集開始
東京港のオフピークの利用促進に向けた荷主企業の取組を募集します(令和6年7月31日付報道発表)

「令和6年度 東京港オフピーク搬出入モデル事業」の選定結果
東京港のオフピークの利用促進に向けたプロジェクトが決定しました(令和6年9月11日付報道発表)

「令和7年度 東京港オフピーク搬出入モデル事業」の参画者募集開始
東京港のオフピークの利用促進に向けた取組への参画者を募集します(令和7年8月19日付報道発表)

「令和7年度 東京港オフピーク搬出入モデル事業」の実施
東京港のオフピークの利用促進に向けた取組を実施します(令和7年10月30日付報道発表)

「令和8年度 東京港オフピークシャトル輸送実証事業」の参画者募集開始
東京港の混雑緩和に向けたオフピーク搬出入の取組を強化(令和8年7月2日付報道発表)

「令和8年度 東京港オフピークシャトル輸送実証事業」の参画者確定
本年11月9日より事業開始(令和8年10月13日付報道発表)

記事ID:019-001-20241108-009781