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■「お台場(だいば)」には電線(でんせん)がない!? 歩道(ほどう)を歩(ある)いていてふと空(そら)を見上げると、いつもの街(まち)の風景(ふうけい)とちょっと雰囲気(ふんいき)が違(ちが)います。ここお台場(だいば)には、電柱(でんちゅう)や電線(でんせん)がないのです。 実(じつ)は臨海副都心(りんかいふくとしん)の特色(とくしょく)でもありますが、こうした都市基盤(としきばん)はすべて地面(じめん)の下の地下道(ちかどう)である「共同溝(きょうどうこう)」に入っているのです。これは、都市景観(としけいかん)だけでなく、メンテナンスのつど電柱(でんちゅう)に登(のぼ)ったり土(つち)を掘(ほ)り返(かえ)すなどをしなくても、簡単(かんたん)に作業(さぎょう)できるといったメリットがあるのです。■ 共同溝(きょうどうこう)にはさまざまな都市基盤(としきばん)が 電線(でんせん)のほかにも、上下水道(じょうげすいどう)、ガス、電話線(でんわせん)、通信用光(つうしんようひかり)ファイバーなど、都市(とし)の生活(せいかつ)に必要(ひつよう)となる様々(さまざま)なものが、この共同溝(きょうどうこう)には入(はい)っています。その中(なか)でも、ちょっと変(か)わったものをご紹介(しょうかい)します。 まずは「中水道(ちゅうすいどう)」。臨海副都心内(りんかいふくとしんない)の下水(げすい)は、下水管(げすいかん)を通(とお)って地域内(ちいきない)の下水処理場(げすいしょりじょう)へと流(なが)れます。ここで中間処理(ちゅうかんしょり)された水(中水道(ちゅうすいどう))は、再(ふたた)び地域内(ちいきない)に供給(きょうきゅう)。散水(さんすい)の水(みず)やトイレの流(なが)し水(みず)などに再利用(さいりよう)されています。 また共同溝(きょうどうこう)には「ゴミ収集管(しゅうしゅうかん)」も入(はい)っています。地域内(ちいきない)にある各(かく)ビルのゴミ置(お)き場(ば)と清掃工場(せいそうこうじょう)とを結(むす)んでいて、一定量(いっていりょう)ゴミがたまると、清掃工場(せいそうこうじょう)からの遠隔操作(えんかくそうさ)で、収集管(しゅうしゅうかん)から掃除機(そうじき)のように吸(す)い取(と)ることができます。ですから、この街(まち)の外(そと)にはゴミ置(お)き場(ば)がないのです。さらには、清掃工場(せいそうこうじょう)でゴミを燃(も)やしたエネルギーを利用(りよう)して「暖気(だんき)」と「冷気(れいき)」を作(つく)り出(だ)し、再(ふたた)び共同溝(きょうどうこう)を通(つう)じてビルの冷暖房(れいだんぼう)に利用(りよう)されています。 このように臨海副都心(りんかいふくとしん)は、循環型都市(じゅんかんがたとし)を目指(めざ)すまちづくりも行(おこな)われているのです。