第三部 世界に開かれた活力と交流のまち

第三部 世界に開かれた活力と交流のまち
<1>新しい時代を担う産業の育成 <2>国際貿易ビジネスゾーンの形成 <3>国際的な人と文化の交流 <4>未来型情報モデル都市 <5>にぎわいをいかした新たな都市文化の創造
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世界に開かれた活力と交流のまち
新しい時代を担う産業の育成
 臨海副都心には、始動期までの開発により国際展示場のコンベンション機能、テレコムセンター等の情報通信機能そして業務・商業機能の集積が進み、加えてこれまでの東京には内ウォーターフロントの景観と快適性も背景に、新たな産業活動やにぎわい、文化の創造の場となりつつある。
 一方、臨海副都心は、活発な経済、文化活動が展開されている東京湾岸諸都市を繋ぐベルト地帯の中心に位置し、東京圏 3,000万人の消費生活や産業・経済活動等を支える国際港湾物流拠点でもある東京港に隣接するとともに、羽田・成田両空港を結ぶ軸上にあり、国内外の人、もの、情報の交流の結節点となる可能性を有している。
 こうした立地特性と開発の成果を踏まえて、本社機能や成長産業の立地促進及びベンチャービジネスの育成、そして貿易に係わる事業者の集積からなる国際貿易ビジネスゾーンの形成など、業務機能をはじめとした諸機能を整備し東京の経済活力の向上に資するとともに、豊かでゆとりある都民生活の実現に貢献する、世界に開かれた活力と交流の副都心とする。
今後の成長が期待される産業の集積
(1)コンベンション産業の誘致
 国際展示場を核としてコンベンション産業の集積を図るため、コンベンションの企画・設営、通訳・翻訳などの各種のサービスを提供する事業者やコンベンションホテルなどを誘致する。
(2)情報通信関連産業の立地・誘導
 テレコムセンタービルやタイム24ビルに集積する情報通信産業、ソフト開発産業及びテレビ放送局の事業展開にあわせ、メディア関連の事業者を誘致することにより、情報産業のネットワークの拡大・充実を図り、マルチメディア時代に対応した新たな情報関連産業の活動の場としていく。
(3)ファッション産業の集積
 既に活動を始めた東京ファッションタウンビルのファッションビジネスなどを中核に関連事業者の集積を図り、相互の交流支援のなかで、新たな感性や文化を産み出すファッション産業の育成の場とする。
(4)コンテンツ産業などの立地・誘導
 情報関連産業等の集積を活用したコンテンツ産業(注)、番組製作、広告企業産業など、高度情報化に対応し、国内外に知的なよろこびや楽しさを送り出す産業の立地を誘導する。
(注) コンテンツ産業:
映画、アニメーション、音楽、ゲームソフト、教養・娯楽ソフト、インターネットのホームページなどのように、ビデオ、CD、フロッピーディスク、コンピューターネットワーク等の媒体を通じて提供される情報の中身を製作する産業。
インキュベーション機能の整備
 臨海副都心では既に立地しているコンベンション機能、情報通信機能を核とする、企業の相互交流と刺激の中から新しい時代を担う企業の誕生が期待できる。このため東京ファッションタウンビルやタイム24ビルの中に整備されているインキュベート・ルームなどのインキュベーション(注)機能を充実する。さらに、広く産業・経済・文化などに関する教育・研究・開発機能の誘導を図る。
(注) インキュベーション:
「ひなをかえす」意味で、新しい産業や企業を生み、育てること。

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臨海開発部開発企画課

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FAX番号:03-5388-1577