第五部 都市基盤の整備

第五部 都市基盤の整備
<1>広域幹線基盤 <2>地域内都市基盤
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都市基盤の整備
広域交通基盤
 水域で囲まれた臨海副都心の開発を推進するにあたっては、交通基盤の整備が不可欠である。
 現在、広域幹線道路については、臨海副都心と千葉、神奈川方面とは東京湾岸道路により、また、都心部とはレインボーブリッジ(東京港連絡橋)等によって結ばれているが、さらに利便性を向上させるために都心方面と結ぶ道路を整備する必要がある。
 また、鉄道等の公共交通機関については、始動期末までに、臨海新交通「ゆりかもめ」が新橋駅〜有明駅間、また、臨海高速鉄道が新木場駅〜東京テレポート駅間が開業しているが、既存の鉄道駅とのネットワークの充実や利便性の一層の向上が求められている。
 そこで、今後の開発にあたっては、都心部と臨海部の連携強化や東京全体の交通ネットワークの形成をめざし、バス路線を含めた広域交通基盤の着実な整備を進める。
 また、地域内交通施設については、始動期末までに地域内幹線道路や交通ターミナルなどがほぼ完成し、供給処理施設を含めた地域内の都市基盤施設についても約80%が完成している。今後は、未整備となっている道路や共同溝などの整備を進める。
広域幹線道路
(1)整備方針
 広域幹線道路は、臨海副都心及び関連地域の開発にとって重要な路線であり、地元地権者や国等の協力を得ながら、開発への寄与度や交通ネットワークとしての重要度により、優先度の高い路線、区間から整備を進める。
 整備にあたっては、各地区の開発スケジュールや有明北地区の埋立事業との整合を図るとともに、公幅員の歩道や道路緑化等により沿道環境の保全を図る。
(2)整備計画
放射34号線(晴海通り)の延伸並びに臨海新交通「ゆりかもめ」の豊洲までの延伸に必要な環状2号線及び補助315号線(豊洲・有明連絡道路)の一部区間を平成17年度を目途に整備する。
環状2号線及び補助315号線の残りの区間並びに補助314号線(月島・晴海連絡道路)のうち区画整理区域内の区間は平成27年度を目途に整備する。
環状3号線は、今後区部の街路事業により整備する路線に位置づけ、区部全域を含めた道路整備の中で整備時期を検討する。
補助314号線の区画整理区域外の区間及び都市高速道路晴海線の国道357号線(東京湾岸道路)から有明南地区の区間は、今後の社会経済状況を見定めたうえ、整備時期を改めて定める。
都市高速道路晴海線の整備は、放射34号線の延伸に合わせて早期に整備するよう要請する。
東京港臨海道路の1期事業は、平成13年度までに整備する。2期事業は、今後の社会経済状況や周辺の整備動向を見定めたうえ、整備スケジュール等を改めて策定する。
将来的に広域交通ネットワークの一層の充実を図るため、国道357号線の東京港トンネル部及び3種道路、第2湾岸道路の整備について関係機関に働きかける。
鉄道等
(1)整備方針
 臨海高速鉄道及び臨海新交通「ゆりかもめ」は、臨海副都心及び関連地域の開発を支える重要な交通機関である。このため、臨海高速鉄道については着実に事業を推進するとともに、臨海新交通については輸送力の増強や早期整備に努めるなど、既存の交通網との連絡を強化し、交通ネットワークの形成や利便性の一層の向上を図る。
(2)整備計画
臨海高速鉄道の大崎までの延伸は、平成12年度開業を目途に整備する。
臨海新交通「ゆりかもめ」の豊洲までの延伸は、平成17年度を目途に整備する。
豊洲〜勝どき間は、今後の利用状況や周辺の開発動向を見定め、整備時期を検討する。
現在開業している区間(新橋駅〜有明駅)については、車両編成数を増強し平成9年度中にラッシュ時における4分間隔運転を実現する。将来は施設をさらに拡充し、さらに運転間隔の短縮を図る。
将来的に広域交通ネットワークの一層の充実を図るため、臨海副都心及び豊洲・晴海地域と既成市街地を結ぶ地下鉄8号線(有楽町線)の東陽町・亀有方面への延伸並びに、羽田方面とのアクセス充実に資する臨海高速鉄道2期事業区間から羽田・鶴見方面への連絡について、関係機関に働きかける。
バス交通
(1)整備方針
 鉄道等の公共交通機関の役割を補完し、広域的な交通需要に対応するとともに、地域内のきめ細かい輸送サービスを行うため、バス路線を整備する。
(2)整備計画
交通需要の動向に合わせて、都心などと臨海副都心を結ぶバス路線を増強する。
羽田及び成田方面へ直行する広域的バスルートの増強を検討する。
地域内を循環するバス路線について、交通需要を勘案しながら整備を検討する。
低公害車利用のモデル地域として、低公害車の導入を進めていく。
海上バス
 臨海副都心及び関連地域の開発の進捗に合わせて、通勤・通学時の交通需要、各種イベントやスポーツ・レクリエーション活動等の需要動向に対応が可能となるよう輸送力の充実を図る。
 今後需要動向を踏まえ、増便を検討する。
広域交通基盤の整備状況
施設名区 間延 長整備完成時期備 考
レインボーブリッジ
(東京港連絡橋)
湾岸三丁目〜
 台場一丁目
 有明二丁目
約 4.3km 平成5年8月 連絡橋関連部(3.4km)
吊橋部(0.9km)
首都高台場線と立体構造
臨海新交通
 「ゆりかもめ」
新橋駅〜有明駅 約11.9km 平成7年11月 12駅、6両編成
臨海高速鉄道
 1期区間
新木場駅〜
東京テレポート駅
約 4.9km 平成8年3月 4駅、4両編成
海上バス 日の出〜青海
日の出〜有明南
約 4.9km
約 4.2km
平成8年4月 日の出〜青海は台場経由


広域交通基盤の整備計画
施設名区 間延長及び
標準幅員
整備目途時期備 考
放射34号線拡幅部
(晴海通り拡幅部)
築地一丁目〜
 勝どき二丁目
約 1.2km
36m(6車線)
平成12年度  
放射34号線延伸部
(晴海通り延伸部)
勝どき二丁目〜
 有明二丁目
約 2.8km
50m(6車線)
平成17年度  
環状2号線延伸部 東新橋一丁目〜
 有明二丁目
約 4.3km
50m(6車線)
平成27年度 一部区間平成17年度完成
補助314号線 晴海五丁目〜
 晴海三丁目
約 1.1km
50m(6車線)
平成27年度
(区画整理事業区域内)
区画整理区域外は整備時期検討路線
補助315号線 豊洲五丁目〜
 有明二丁目
約 3.3km
40m(6車線)
平成27年度 一部区間平成17年度完成
東京港臨海道路
 (1期区間)
城南島〜中央防波堤外側埋立地 約 3.4km
50m(6車線)
平成13年度 2期区間は整備時期検討路線
都市高速道路晴海線 築地一丁目〜
 有明二丁目
約 5.1km
18.2m(4車線)
放射34号線の延伸に合わせて整備要請 有明南ランプは整備時期検討施設
臨海高速鉄道
 (2期区間)
東京テレポート
 〜大崎
約 7.3km 平成12年度  
臨海新交通
 「ゆりかもめ」
 (延伸部)
有明〜豊洲 約 2.9km 平成17年度
(有明〜豊洲)
豊洲〜勝どき間は整備時期検討路線

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